フランス関連

【文法編】フランス語で過去形って?作り方を詳しく解説

会話をするとき、「昨日〇〇に行ってきたんだ!」とか「週末は何してたの?」

のように、過去にあった出来事を話すことは日常会話でよくありますよね。

フランス語ではどのように言うのでしょうか?

フランス語で過去形には大きく分けて2つのパターンがあります。

今日はそのうちの1つ、『複合過去の説明をしていきたいと思います。

複合過去とは

複合過去は「助動詞(現在形)+過去分詞」という形を取ります。

「〜した」「もう〜している」「〜したことがある」などのように、過去のある時点で完了した行為や出来事を表す時制です。

使う助動詞は2種類、「avoir」「 être」です。このいずれかの助動詞+過去分詞になります。

ではまず過去分詞を説明していきます。

過去分詞の作り方

・-er で終わる動詞

→ 過去分詞の語尾 é

例) manger (マンジェ)→ mangé (マンジェ)「食べる」

danser(ダンセ)→ dansé (ダンセ)「踊る」

 

・-ir で終わる動詞

→ 過去分詞の語尾 ほとんどの場合 i (単語によっては 語尾が t もしくは u になる)

例) finir(フィニール)→ fini (フィニ)「終える」

choisir(ショワジール)→ choisi (ショワジ)「選ぶ」

 

・-re で終わる動詞

→ 過去分詞の語尾 ほとんどの場合 u (単語によっては 語尾が s もしくは i になる)

例) attendre(アトンドル)→ attendu (アトンデュ)「待つ」

confondre(コンフォンドル)→confondu (コンフォンデュ) 「」

 

・-oir で終わる動詞

→ 過去分詞の語尾 u

例) voir(ヴォワール)→ vu (ヴュ)「見る」

vouloir(ヴロワール)→ voulu(ヴリュ)「〜したい」

 

不規則な過去分詞になる動詞

ほとんどの動詞は上記で説明した過去分詞の形を取りますが、不規則な変化をする動詞があります。

これは暗記するのみです。いくつかよく使う動詞を紹介します。

不規則な過去分詞になる動詞

・avoir (アヴォワール)→ eu (ユ)「〜を持っている」

・être (エートル)→ été (エテ)「〜である、〜になる」

・faire (フェール)→ fait (フェ)「〜をする、〜を作る」

・venir (ヴニール)→ venu (ヴニュ)「来る」

・mourir (ムリール)→ mort (モー)「死ぬ」

・naître (ネートル)→ né (ネ)「生まれる」

・éteindre (エタンドル)→ éteint (エタン)「消す」

・prendre (プランドル)→ pris (プリ)「〜を手に取る、〜を持っていく」

・ouvrir (ウヴリール)→ ouvert (ウヴェール)「開ける、開く」

・écrire (エクリール)→ écrit (エクリ)「書く」

他にも不規則な変化をする動詞はありますので、地道に覚えましょう。

パターン①Avoir+過去分詞

ほとんどの複合過去はこのAvoir+過去分詞の形を取ります。

例) manger「食べる」の場合

J’ai mangé (ジェ マンジェ)私は食べた

Tu as mangé (チュ ア マンジェ)君は食べた

Il/Elle a mangé (イラ/エラ マンジェ)彼/彼女は食べた

Nous avons mangé (ヌ ザヴォン マンジェ)私達は食べた

Vous avez mangé (ヴ ザヴェ マンジェ)あなた(達)は食べた

Ils/Elles ont mangé (イル/エル ゾン マンジェ)彼ら/彼女らは食べた

例文

J’ai choisiun cadeau pour ma mère.

(ジェ ショワジ アン カドー プール マ メール)

私は母へのプレゼントを選んだ。

Il a acheté un livre.

(イラ アシュテ アン リーヴル)

彼は本を一冊買った。

Avez-vous déjà réservé l’hôtel?

(アヴェ ヴ デジャ レゼルヴェ ロテル)

あなた(達)はもうホテルを予約しましたか?

パターン②être+過去分詞

パターン①のavoirより作り方が少し複雑になりますが、

このパターンを使う動詞は決まっているので、覚えてしまいましょう!

êtreを使う単語

aller (アレ)「行く」         ・venir (ヴニール)「来る」

sortir (ソルティール)「出る」           ・entrer (アントレ)「入る」

partir (パルティール)「出発する」    ・arriver (アリヴェ)「着く」

monter (モンテ)「登る、上がる」  ・descendre (デサンドル)「下がる」

naître (ネートル)「生まれる」     ・mourir (ムリール)「死ぬ」

devenir (ドゥヴニール)「〜になる」・tomber (トンベ)「倒れる」

rester (レステ)「とどまる」

覚え方としては、『移動を表わす動詞、状態の変化を表わす動詞はêtreを使う』というように解釈しましょう!

以上の動詞の他に代名動詞にもêtreを使います。

être+過去分詞で気をつけなければいけないことは、過去分詞が主語の性数に一致するということです。

つまり、主語が女性の場合には過去分詞の語尾に e がプラスで付き、主語が複数の場合には過去分詞の語尾に s が付きます。

主語が女性で複数の場合には語尾にes 両方が付きます。

実際に活用を見てみましょう。

例) aller「行く」の場合

Je suis allé(e) (ジュ スイ ザレ)私は行った

Tu es allé(e) (チュ エ ザレ)君は行った

Il est allé (イレ タレ)彼は行った

Elle est allée (エレ タレ)彼女は行った

Nous sommes allé(e)s (ヌ ソム ザレ)私達は行った

Vous êtes allé(e)(s) (ヴ ゼットゥ ザレ)あなた(達)は行った

Ils sont allés (イル ソン タレ)彼らは行った

Elles sont allées (エル ソン タレ)彼女らは行った

※3人称以外の読み方はリエゾンしないで読むことも可能→ジュ スイ アレ、チュ エ アレ、ヌ ソム アレ、ヴ ゼットゥ アレ

例文

Je suis allé à Paris l’année dernier.

(ジュスイザレアパリラネデルニエ)

私は去年パリに行きました。

※読み方は同じですが、主語の私が女性の場合には、Je suis allée à Paris l’année dernier.となります。

 

Il est né en octobre 2017.

(イレ ネ オン オクトーブル ドゥミルディセットゥ)

彼は2017年10月に生まれました。

※主語が彼ではなく彼女の場合には、Elle est née en octobre 2017. (エレ ネ オン オクトーブル ドゥミルディセットゥ)となります。

 

Nous sommes arrivéà l’école.

(ヌ ソム アリヴェ ア レコール)

私たちは学校に到着しました。

※複数なので語尾に s が付きます。

 

Elles se sont couchées tard hier soir

(エル ス ソン クウシェ ター イエール ソワー)

彼女らは昨晩遅くに寝た。

※代名動詞、主語が女性複数なのでesが付きます。

まとめ

今日はフランス語の過去形の一つ、複合過去の説明をしました。

とってもよく使うので、まずは基本の形ををマスターしましょう!

不規則な活用をする単語もありますが、ほとんどの単語は同じ法則で過去分詞になります。

では、本日も最後までお読みいただきありがとうございました。